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日頃起こる現象(しゃっくり、いびき、くしゃみなど)

皆さんこんにちは!



今回は日常で誰もが経験したことのある現象について、東洋医学的な考え方を書いていきたいと思います。


・あくび

・しゃっくり

・いびき

・寒慄(ふるえ)

・おくび(げっぷ)

・くさめ(くしゃみ)

・ためいき

・口の中を噛む


長くなりそうですが、あなたの気になるものだけでも読んでみてください!



【あくび】

身体を流れる気の中に「衛気」という気があります。簡単に言うと、身体を外敵から守り、体表近くを流れる陽の気です。

昼間は陽の経を巡り、夜は陰の臓を巡ります。

陽は人の上部を司り、陰は下部を司ります。

夜人が眠る時は、陰気が上がり脳を占め、陽気は下って臓腑に入ります。これが完全に眠ったことなのですが、まだそこまでいかず、夜になっても陰気が下にあり、陽気が上にあると、陽気は下から陰気をひきあげ、陰気は下から陽気を引き下ろそうとします。こうして、互いに引っ張り合うことであくびが出るのです。

こういった事から、あくびが出て仕方ない人は、陰の腎経のツボや、陽の膀胱経のツボを使い施術することで、陰陽のバランスを取り、移り変わりを手助けしてあげます。


【しゃっくり】

飲食物は胃に入り消化吸収され、肺にいって全身に伝達されます。

ところが胃が冷えていると、冷えの気のために、飲食物から得られた穀気というものが肺にゆけず、胃の中で両者が入り乱れて穀気が働きを失います。すると、一緒になって胃から突き上げて横隔膜を動かして、しゃっくりとなります。

これを止めるには、肺経や腎経を使って改善します。


【いびき】

これは、陰気が盛んで強すぎるのに、陽気は虚して弱すぎるからおこります。

陰気の動きが早すぎて、陽気の動きが遅すぎると、陽気が陰気におさえられて発散できなくなるので、口や鼻からおし出されることになって、いびきをかきます。

これには、膀胱経や腎経のツボを使って改善します。


【寒慄(ふるえ)】

これは、寒邪が皮膚にとどまると、陰気が毛穴を閉じてしまい、陽気が外に出ることが出来なくなることでおこります。

これには、陽に属する経絡に施術を行い、毛穴を開き陽気が外に出られるようにします。


【おくび(げっぷ)】

これは、寒気が胃にとどまっている時、気が逆行して下から上にいって消散しようとして、胃からげっぷがでます。

これには、脾経と胃経を使います。また一説では、攅竹というツボも効果があるとか。


【くさめ(くしゃみ)】

陽気が虚している時、陰気がこれに代わって、くしゃみによって外邪を追い出そうとしますが、なかなか追い出せません。このようなとき、陽気が和して巡っていくと、まず心の臓に充満してから、その次に鼻から吹き出します。これが、くしゃみです。

陽虚でくしゃみをするときは、眉頭にある膀胱経の攅竹というツボを使います。また一説では、治療点は眉の上にあるとも言われているようです。

ちなみに私は、攅竹から眉上に鍼を横に倒して刺してます。(眉頭から眉尻に向けて)


【ためいき】

憂鬱な思いが重なって気分が沈滞すると、心の絡脈がひきつります。そうすると気管支が締め付けられ、呼吸が充分に出来ないので、ためいきをついて、気管支を伸ばして息を吐こうとするのです。

これには、心経、心包経、胆経にあるツボを使います。


【口の中を噛む】

食事中など、舌などを噛んだりするのは、冷えの気が各経脈に沿って逆上するときにおこる現象です。

冷えが少陰経脈(心や腎)にそって逆上すると、舌根に連なっているので舌がうまく動かなくなります。なので、舌を噛みやすくなります。

少陽経脈(胆や三焦)にそって逆上すると、頬を走っているので、頬の動きが悪くなり頬を噛みやすくなります。

陽明経脈(胃や大腸)にそって逆上すると、唇を巡っているので、唇の動きがうまくゆかずに、唇を噛みやすくなります。

これらには、冷えの気が逆上してしまっている経脈に施術を行います。



日常で起こる些細な現象かもしれませんが、いかがでしたか?

現代医学では、解明されていなかったり、しゃっくりのように横隔膜の痙攣ということは分かっていてもなぜ起こるのかまでは分からないような現象を、東洋医学という視点からみてみました。


個人的には口の中を噛むのが、場所によって関係する経脈が変わってくるところが、好きですね~。

ただ、嚙み過ぎると食事など大変ですよね。さらに長い事嚙み続けるとガンなどの怖い事も考えられますね。



皆さんも当てはまる症状などありましたら、参考にしてみてください。


また、症状が頻繁に出るようでしたら、ご相談・ご来院ください!

なんでもないと思うことも、些細なことも、放っておくと良くないですからね。



気になること、病院では異常なしで帰されてしまうこと、薬で様子見だけで何も変わらないでいる、そんな方たちでも東洋医学からみたら何かを変えられる可能性があります。


東洋医学、はりきゅう、自費施術

知らない・怖い・高い


ハードルは何かと高いし、勇気がいると思います。


そんなあなたの勇気に応えられるよう、来ていただいた方が笑顔になって帰っていただけるように、準備してあなたのご来院をお待ちしております。





※今回書いた内容は「黄帝内経 霊枢」をもとに書かせていただきました。






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