秋の養生
まだまだ暑い日が続いてますが、暦の上では「秋の季節」になっています!
ということで、今日は秋の過ごし方、食べたい食材などについて書きたいと思います。
まずは、秋とはどういう季節なのか?
皆さんは、何を思い浮かべますか?
食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋などあると思います。
東洋医学では、この期間は、天地の気が引き締まって澄んでくるように、すべてのものが収斂してくる。
春に芽吹き、夏に成長したものが、実を結び成熟する季節。
五臓は「肺」五悪は「乾燥」五色は「白」五味は「辛」五志は「憂」です。
では、過ごし方!
「早寝早起き」ちょうど鶏の寝起きのようでするべき!
志を安らかにし、出来なかったことなどを悔やむことなく、心をゆったりとさせる。
やたらと動き回ろうとしない。
冷えを受けて肺の臓を冷やすことのないようにする。
とここまでは、黄帝内経という古い書に書かれているものを抜粋しました。
ようは、日が短くなってくるので、それに合わせて寝起きする。
あれもこれも出来なかった、やらなければと後悔をし過ぎず、心を穏やかに過ごし、取り戻そうと動き回らないようにする。
また、適度な運動はいいけど、頑張り過ぎや過度な運動は避けましょう。
秋は肺が活動する季節なので、肺を傷つけないように、朝晩の冷たい乾燥した空気に無防備であたらないようにしましょう。
「夏バテ」という言葉は本来、秋に使う言葉です。
夏の暑さや、冷たい物の取り過ぎでバテた秋の身体に使います。
なので、秋の養生としては、まず夏の疲れを取り、次に寒くなる冬に向けて対策をしていく。そんな養生をしていきます。
では、夏の疲れを取り、冬に備えるために取りたい食材を紹介していきます。
とはいっても、基本は旬のものを食べるのが一番です!
実りの秋は、色々な食材が旬を迎えるので楽しみですよね~。
まずは、夏に溜め込んだ邪気や冷たい物で、働きが弱っている胃腸を回復するために取りたい食材は、、、
・キノコ類…食物繊維が夏に溜め込んだ、毒を絡め取りながら体外に排出してくれます。
・イモ類…胃腸を整え、気を補ってくれます。
・こんにゃく…おなかの砂(老廃物)おろしと言われており、老廃物や毒素を体外に排出して くれます。
・れんこん…肺の熱を取り、うるおす効果があります。血行を促進して瘀血を改善してくれます。
・梨…肺をうるおし、咳や痰を鎮めてくれます。身体の熱を冷ましてほてりを取ってくれます。発熱がある時などは食べて欲しいです。
次に、秋に積極的に食べ、冬に備えていく食材は、、、
と、その前に最初の方で書いた「五味」や「五色」を思い出してください!
秋は「肺の季節」
それを栄養してくれるのが、「白」「辛」の食べ物です。
これをもとに、私が個人的におすすめする食材をいくつか紹介します。
・ゆり根…滋養強壮の薬としても使われるものです。肺をうるおし、乾燥による咳を和らげてくれます。またリラックス効果もありイライラにも効果的です。
・さといも…気道やのどをうるおしてくれます。慢性の咳に良く、腫れ物(炎症)にも効果的です。
・長いも、山芋…肺をうるおします。息切れや乾いた咳に効果的です。倦怠感を取り除き疲労回復に役立ちます。
・ぎんなん…肺をうるおします。空気の乾燥が強くなる10月頃に取りたい食材。慢性の喘息や気管支炎などに効果的です。
・さんま…気を補いエネルギーを増やします。虚弱体質の改善や疲労回復に効果的です。血を巡らせ、頭痛や肩こり、冷え症にも効果的。
書き出したらキリがないので、私が好きなものを中心に書かせていただきました!
この他にも、旬を迎える果物などもおすすめです!!!
ぜひ、いろいろ楽しみながらまたちょっとした呼吸器症状などが出たら、積極的に白い食材を取っていきましょう!
また、五味である辛みのあるものも適度に食べてあげましょう。
激辛や食べ過ぎには注意が必要ですが、辛い物を食べて肺を栄養してあげましょう!
さんまに大根おろしや鴨肉に長ネギ、ポテトサラダをからしマヨで作るなど、旬の食材に薬味などでアクセントを加える感じで使ってみてください~。
養生や薬膳と聞くと難しいイメージや大変なイメージがあると思いますが、基本的には、○○の秋で思い浮かぶような生活をしてあげたり、どこのスーパーでも手に入るような旬の食材を食べてあげるだけでいいのです。
食欲の秋=夏の疲れを取り、冬に備えて蓄える
スポーツの秋=適度な運動で肺を鍛える
読書の秋=本を読み、ゆったりと穏やかに過ごす
こんな感じで、秋の養生・食事を楽しんで過ごしてくれたらと思います!
因みに、この秋の養生がうまくいかないと、冬になって下痢をおこす病になると言われています。
皆さんが、元気に過ごせますように~!!!
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